感覚と数字

建築屋として数字が強いのは大切だと思います。

寸法の話、数量の話、お金の話。

でも感覚も大切だと思うんです。

今日現場でこんなことがありました。

大工「ここのアールいくつで作るんだ?」

私は数字では言い表せないのでボードに絵をかいてきました。

私が一番きれいに見えるだろうと思われる曲線を。

このアールは数字ではなく感覚です。

数字では表すのが難しいので感覚で書きました。

この数字と感覚の調和が難しいし私のまだまだ未熟な部分の一つだと最近思います。

スケッチを描いてカッコイイ絵ができたとします。

でも数字におこして図面を引いたり製作してもらったりすると、

自分が思っていたのとはイメージの違うものになっていたりします。

経験なのかもしれませんが、イメージが数字として表せるようになると

今とは違う世界が見えているんだろうな。

とりあえず、もがきながらやるしかないです。

 

 

ローコスト住宅

最近まわりでローコスト住宅の話をよく耳にします。

「うちの家の断熱はグラスウールで寒い」

「友達の家のクロスはヒビが入って補修がきかない」

「目が痛い」

そんな話を聞くと正しく情報が伝わっていない現実が悲しくなります。

せっかく高いお金を出して購入した家なのに建築業界に騙された人が数多くいます。

しっかりと情報が伝わっていれば購入する人の住宅の見方は少しなりとも変わっていたかもしれない。

知って選ぶのと知らずに選ぶのでは全然違います。

先日お会いした薪ストーブ屋さんも同じことを言ってられました。

家のどんな部分が自分にとって一番大切なのか、

家族が幸せになれるのか。

いろいろ知ってから購入してもいいんだと思います。

そのうえで選んだ家は本当に自分のための家です。

まずはいろんな部分を比べてみてはいかがでしょうか。

ついに増税です

明日から消費税が8%になります。

皆さんもしっかり駆け込みましたか?

私もしっかり駆け込んでシングルベットを購入しました。

6帖の洋室にダブルベットとシングルベットを並べる予定です。

有効2500くらいの幅に1400と1000のベットを並べるので

その脇にある折れ戸のクローゼットが開かずの扉になってしまいます。

そこはこの部屋を出ていくまで二度と出さない物を入れることにしました。

その時思いました。

アパートならそれはアリだけど戸建じゃやっちゃだめだなーと。

しっかりその家庭の生活、今後の計画を見通してプランしなければ

いけないなーと。

しっかり施主さんの話を聞いて、未来の生活までイメージすることは大切だなーと。

 

やまとごころのデザイン

以前『安藤塾』で設計の考え方を学んできました。

その時にあった話で『やまと心の8か条』というものがありました。

これは日本人の感性に昔からある美的感覚でこの8か条をより多く取り入れると

建物が美しく見えるという裏ワザのような設計デザインの話です。

そしてその中でこの8か条全てを満たしている建物が

福島県の『白河図書館』と紹介されていました。

新潟県からはさほど遠くないのでその勉強会後早々に見学に行ってきました。

たしかにすごくキレイな建物です。

軒の出も深くて透け感もあって、屋根の重厚感もあるけど重すぎない。

あとは図書館なのにトップライトをとっていました。

通常は本が傷むのでトップライトはあまり使わないのですが

ここは直射日光が当たらないように工夫しながら設計されています。

照明も面白くて部屋全体を照らすような照明はないんです。

手元に必要な明るさと本棚に仕込まれた明かり。必要な部分に必要な明るさはしっかりあります。

これでいいのかもしれないとおもいました。

もっと感じたことはいくつもありますが百聞は一見にしかず。

一度時間があったら行ってみてはいかがでしょか。

意外と楽しいですよ。

TVでびゅー

私事で申し訳ありません。

家づくりとは全く関係ありませんが、

私の写ってる写真が4月から始まるあるテレビCMで使われるそうです。

どんな形で放映されるのかはわかりません。

もしかしたらサブリミナル効果くらい一瞬しか映らないかもしれません。

しかも新潟のCMなのであまり多く放映はされないと思いますが

見かけたら『このことか』とでも思っていただければと思います。

 

震災から3年

職場で大阪と電話中のこと。

ガタガタッ

すごい音とともに建物が揺れ出しました。

電話口で大阪の人に伝えると大阪は揺れていない。

数秒後に「あ、こっちも揺れました」

時間差で新潟~東北方面が震源地というのはすぐにわかりました。

しかし、その時はここまですごいことになっているなんて予想していませんでしたが、

夜のテレビで事の悲惨さに驚いたのを覚えています。

今もまだ現地に行くとさまざまな場所に爪痕が残っています。

あの悲惨な震災後住宅の安心・安全がさらに求められます。

わいけい住宅のダブル配筋ベタ基礎・構造計算・ネオポール+セレクトリフレックスなどは

そんなニーズに完璧に対応できる住宅です。

こんなところまでやっている自然素材住宅はほかにありませんよ。

 

積み木

先日子供をこども創造センターに遊びに連れて行った時のことです。

こども創造センターは無料で遊びまわれるので平日でも大人気です。

本も遊具もおもちゃもあります。

そこで発見した積み木がすごくてちょっと紹介します。

KAPLA

フランス発祥の積み木で無垢の海岸松という木材で作られ、

ニスや防腐材は使わず木の感触が感じられます。

そして私が感動したのはその精度。

無垢の木は湿気などで曲がりやすいのに歪みがなくいくらでも積み上げられます。

この積み木に子供よりも私が夢中になってしまいました。

本当に良い家(神宿家)に本当に良い積み木(KAPLA)。

おしゃれです。

子供の想像力を養えるという大義名分でわが家にも買ってもらおうと思っています。

買ったら落水荘でも作ってみようと思います。

木材展示会

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この週末は木材の展示・販売会へ行ってきました。

このイベントでは胴縁や柱材などの建築資材のほかにも

造作用の一枚ものの板材や床柱などに使う銘木、建具用材料など

ありとあらゆる木材が販売されていました。

私もぐるっと見て回りましたが木材は難しいです。

同じように見える木材でも値段が違います。

きっと木目の入り方や節の付き方なども影響しているんだと思いますが

全然区別がつきません・・・。

一般のおじいちゃんが

『この木でこの値段はすごく安い!』

と鼻息荒く話していましたが、

全くわかりません・・・。

でもそういう奥の深い世界、私は大好きです。

もっともっと知りたくなります。

とりあえずわからない用語が貼ってある札はみんな写真を撮ってきました。

これから勉強します。

そして私がおじいちゃんになって展示会に行ったら言ってやるんです。

『この木でこの値段はすごく安い!』

って。

木の香り

今日、新しく入った渡辺さんと作業場の整理整頓を始めました。

その時の話、

『レッドシーダーも杉もパインも一部ごっちゃになってるあの辺を樹種で整理しましょうか!』

『これはレッドシーダーですか?』

『そうですね』

『これはレッドシーダーですか?』

『おそらくそうですね。色でもわかりますが香りではっきりわかりますよ』

『そうなんですか・・・くんくん』

『くんくん』

 

樹種によって香りが全然違いますが、

これは木の中に存在する“フィトンチッド”と呼ばれる精油成分の種類や

含有量によって生み出されるものです。

特に特徴的なのがレッドシーダーですっきりとした鼻に抜けるような香りがします。

逆に杉は甘い香りがします。

木の香りってそれぞれ違いますが全部癒されるいい香りですよね。

リビングに畳を

畳。

イグサから作られ、古くから日本の居間などで使われている床材です。

暮らしのスタイルが西洋化しつつある現代でも

1室は和室がほしい!と

プランに取り入れられる機会は残っています。

さて、その畳ですが『オフィシャル茶の間』としてリビングの一角に

半個室として設けてみてはいかがでしょうか。

完全に仕切らない茶の間は子供の友達が来たときには

何をして遊んでいるのか雰囲気が感じられ、友達の顔も覚えられますし、

お昼寝の場としても活躍します。

また、畳で勉強すると集中力が増し学力が向上するというデータもあります。

客間としての和室も格式高く良いですが、

生活に密着した現代の畳の使い方にはこんなものもありますよ。