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限りなく現場に近い 設計ブログ

結露のしくみ

2018年11月21日( 水)

冬の住宅で悩ましい症状の一つに結露があります。

サッシや壁などに水滴を付ける結露。

住宅で起こる原因は2つあります。

1つ目は室内と屋外の温度差が大きいこと、

2つ目は室内の湿度が高いことです。

結露ができるメカニズムはご存知でしょうか。

空気は温度によって水蒸気として水分を含める量が決まっています。

それは温度が高いほど多く含むことができ、低い温度ではさほど含むことができません。

では高い温度でいっぱいに水蒸気を含んだ空気を冷やすとどうなるか?

・・・含めなくなった水蒸気は水になり物に付着します。

これが結露のメカニズムです。

家の中では暖房で部屋がぽかぽかに暖められます。

窓を閉め切ることも多いため、人が生活して発生する湿気もこもってしまいがち。

そんな室内の暖かく湿気の多い空気が、窓から伝わってくる冬の冷たい外気に冷やされて窓や壁に発生するのが住宅の結露の原因です。

ではどうしたら結露を抑えることができるのでしょうか?

★換気

結露の原因となる湿気を家の中から追い出すために、換気扇を回しましょう。特に料理中や入浴中、室内干しをしている時など湿気が発生しやすい状態のときには、必ず換気扇を付けるようにしてください。

★サーキュレーター

窓際で使用し部屋の空気を循環させることにより、窓付近の空気だけが冷やされるのを防ぎ結露を防止します。部屋全体の空気が循環するので、暖房効率を上げる効果も期待できます。

★室温

寒い冬は暖房で部屋の中をぽかぽかに温めたくなります。しかし、室温を上げすぎると結露の原因になってしまいます。温めすぎには注意しましょう。

 

でも一番は急激な温度差をなくすこと。

窓の断熱性を高めれば急激な温度差がなくなり結露に悩まされる日々から解放される日が訪れます。

家を建てる時にはどんなサッシを使っているかもしっかり知っておかないと住んでから苦労してしまいますよ。

Profile
設計・工務
田中 俊輔
(たなか しゅんすけ)
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昭和58年、新潟県阿賀野市(旧安田町)生まれです。
新潟の設計事務所勤務を経て、大きな建物より温かい気持ちの詰まった住宅に特化したいと思いわいけい住宅に入社しました。
学生時代東京都の設計事務所で勉強のために働いていた以外はずっと新潟と一緒に生きてきた生粋の新潟人です。
現在はわいけい住宅で建てた家に家族4人で暮らしています。
他県より気候に特徴がある新潟は雪や雨の苦労を熟知した家づくりが必要と思います。
新潟人特有の内向的な部分はありますが大切な事はしっかり伝え良いものを造っていきます。