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中山修のブログ

エコハウスの常識

2015年12月24日( 木)

日経新聞の記事を目にしました、皆さまにシェアします。

省エネを目指したエコハウスの常識には、実は暖房・冷房や断熱に関する様々な誤解がある。

「設備を隠す」という設計の美学に対して、省エネの観点から疑問を投げかける。

「美に用は無縁のもの。家の中で最も有用な場所はトイレである」。

こうした「レス・イズ・モア」の美学を前にしては、空調や給湯といった忌まわしい設備などに、

居場所などあろうはずもなかった。その美学が生み出す「悲劇」を見ていこう。

エアコンは醜い、されど隠すべからず 隠されやすい設備の筆頭は、かの「醜い」エアコンだ。

特に和室では、壁にガラリを設けて屋内機を押し込んでしまったケースをよく見かける(図1)。

見た目はスッキリであるが、これで暖房をすると空気は下に吹き出せず、

暖かい(軽い)空気が上に滞留するだけで、全く暖まらない(図2)。

 

図1 しばしば見られる、屋内機や屋外機を隠した例。左は壁に埋め込まれた屋内機、右はひた隠しにされた屋外機

図1  壁埋め込まれた屋内機、右はひた隠しにされた屋外機

図2 壁に埋め込まれた屋外機では、床まで温風が届かない。壁埋め込みのエアコンは真横にしか温風を吹き出せないため、暖気は天井にたまり床に届かない(左)。下向きに温風を届けるのに、エアコンは飛び出さざるを得ないのだ(右)図2 サーモカメラ撮影

暖房をきちんと行うためには、エアコンの屋内機は「飛び出さざるを得ない」のである。さらに屋外機。

これまた見栄えがせず、風も音も出すので嫌われるが、それもこれもヒートポンプが外気の熱を集めているからだ。

外気と熱をやりとりする主役。見苦しいからと囲っては、夏の排熱・冬の集熱に必要な空気の流れを

妨げてしまい、エネルギー効率が大幅に低下する。

 

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代表取締役
中山 修
(なかやま おさむ)
代表取締役 中山 修
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