屋根(安田瓦・三州瓦)

ROOF

安田瓦

安田瓦

北陸地方では雪国の厳しい気候・風土に適応するために、瓦の強度を極限まで高める「還元焼成法」が用いられてきました。
鉄分を多量に含む天然生釉が瓦表面で変化し、”いぶし銀”のような独特の色合いを発色させます。

これが安田瓦の色、別名「鉄色瓦」です。

豪雪地帯では屋根の上に積もった雪は水分を含み重くなると1㎡あたり400㎏以上にもなります。
安田瓦の耐圧性を示す1枚当たりの曲げ強度は約3.5kN(約350㎏)です。
このデータからも厳しい気象条件に耐える強さを有しています。

また、釉薬を両面にかけてあるため塩害・凍結に対して高い性能を発揮して屋根を守ります。

安田瓦の特徴

1経済的
■ランニングコストが安い
経済的な屋根材

粘土瓦の屋根は、他の屋根材のように塗り替えが必要ありません。
一般的なスレート屋根塗装にかかる代金を一回約40万円として、10年ごとに1度塗り替えと20年間に80万円のランニングコストがかかります。
屋根瓦は万一、飛散物で瓦が割れてしまっても1枚から交換が可能でメンテナンスも必要最小限の費用で済みます。

長いスパンで考えるととても経済的な屋根材といえます。

2安全
■震度7に耐えるガイドライン工法

瓦自体の防災機能に加えて、瓦の施工方法も幾度の災害を経て新しい建築法規や建物の進化に合わせて安全性を追求してきました。
特に、阪神淡路大震災後にその災害経験を踏まえて誕生した「ガイドライン工法」は科学的な実験により、震度7クラスの地震に耐えることが実証されました。

■瓦屋根は重くない
瓦屋根は重くない

近年、幾多の大地震に襲われてきた日本列島。
テレビ放送で倒壊した家屋が映し出されるたびに散乱した瓦の映像があたかも「瓦は重いので住宅の耐震性を弱めている」という悪いイメージを与えてきました。
しかし、原因究明の結果、その原因が実は屋根の重さではなく建物の構造にあることが明らかにされています。
昭和56年に施行された「新耐震基準」を満たしていない古い住宅が大地震の標的となり全壊・半壊してしまったのです。

実際の粘土瓦の重さは60kg/㎡であり、これは圧雪10cmと同程度の重量しかありません。
瓦の重さが家を壊したというのは根本的な間違いなのです

3快適・エコ
■瓦は静か
粘土瓦のすぐれた防音性能

粘土瓦は、鋼板屋根に比べ音をほとんど発生させません。
屋根を激しくたたく雨音や風音、外部の騒音を軽減して静かな暮らしを約束するそれが粘土瓦のすぐれた防音性能です。

瓦屋根  55.1~59.6db
鋼板屋根 71.2~75.3db
(参考:遮音性測定結果)

■夏は涼しく、冬は暖かい

真夏の高温にさらされる屋根材には、屋内と屋外の熱をさえぎる遮断性能が必要です。
瓦屋根は瓦同士の葺き合わせ部分に自然な通気性があり、野地板に直接熱を伝えません。

熱容量の大きい瓦屋根は日中に熱を蓄え、日没後の温度低下を緩やかにして室内の熱損失を低減します。
粘土瓦は暖房費の負担を軽減させるエコな屋根材です。

夏は涼しく、冬は暖かい

三州瓦

三州瓦

本物の陶器瓦は、耐久性、断熱性、遮音性にも優れています。
その立体的なフォルムは塗り壁との相性がとても良く、しっかりと焼き上げた陶器瓦は時間の経過と共にその風合いをましていきます。

愛知県西三河地方で生産されている粘土瓦を三州瓦と呼んでいます。日本を代表する粘土瓦産地であり、粘土瓦生産量の約60%を占めています。寒冷な気候にも耐える耐久性、寸法精度などに優れ、豊富な形状と色のバリエーションを揃えています。
全国各地の社寺建築などに採用されている高品質な粘土瓦です。
特許庁による全国的な知名度があり、地域の産業として根付いていることを証明する「地域ブランド」として三州瓦は認定されています。

粘土瓦は耐久性に優れ、他の屋根材が施工後10年~20年程度で補修、塗装などのメンテナンスが必要であることに対し、災害などによる被災や建築物の構造に問題がない限りメンテナンス不要です。