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限りなく現場に近い 設計ブログ

建築ことわざ

2017年12月7日( 木)

住まいを造ることは昔から変わらず現代に受け継がれ、

またその中でできた用語を使って多くのことわざが生まれています。

そんな話を後輩としていたのでいくつか挙げてみます。

 

■うだつが上がらない
うだつとは、隣家との間に張り出した小さな防火壁のことです。防火壁がいつのまにか装飾的な意味が強くなり、家の財力を表すものにたとえられるようになりました。
ここから、生活力がない、パッとしないことを「うだつが上がらない人」などと言うようになりました。

■適材適所
本来は大工が木材を使う時に生まれた言葉です。

粘りがある杉は柱に、防カビ性の高い桧は土台に、など材の特性を生かした場所に配置することからきています。

 

■羽目(はめ)をはずす

「羽目」とは壁などに張る板をいい、整然と並ぶ羽目板をはずして自由にバラバラにすることです。

 

■子はかすがい

かすがいとは、主に束と母屋(もや)、束と梁をつなぐ金具のことで、子どもが夫婦の縁をつなぎとめる役割になる意味。

 

日常普通に使っている言葉も実は建築用語だったりするので

知っているとちょっと小話になったりするかもしれません。

Profile
設計・工務
田中 俊輔
(たなか しゅんすけ)
Message

昭和58年、新潟県阿賀野市(旧安田町)生まれです。
新潟の設計事務所勤務を経て、大きな建物より温かい気持ちの詰まった住宅に特化したいと思いわいけい住宅に入社しました。
学生時代東京都の設計事務所で勉強のために働いていた以外はずっと新潟と一緒に生きてきた生粋の新潟人です。
現在はわいけい住宅で建てた家に家族4人で暮らしています。
他県より気候に特徴がある新潟は雪や雨の苦労を熟知した家づくりが必要と思います。
新潟人特有の内向的な部分はありますが大切な事はしっかり伝え良いものを造っていきます。