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中山修のブログ

生涯賃貸派は老後に覚悟を

2014年6月18日( 水)

経済ニュースに興味深い記事がありました。

持ち家取得派ではなく、「賃貸派」のバラ色老後が成立するのか?

家に縛られるより、一生賃貸で「転居の自由」を楽しみたい人がいます。

若い時はいいとしても、老後はどうでしょうか。ちょっと考えてみましょう。

国は住宅ローン減税などを通じて国民が持ち家を取得して老後を迎える「持ち家政策」が長年行われており、

多くの年金生活者はマイホームを得て定年退職を迎えています。

持ち家がない年金生活者だけ、家賃手当のように年金額を増額する仕組みは用意されていません。

もし家賃手当を支給した場合、持ち家を取得した人とそうでない人に不公平が生じます。

昨今の日本での年金生活者は約80%が持ち家取得者です。

子と同居する例などを考えれば、生涯賃貸派は少数であることが分かります。

しかし、現役世代の持ち家率が低下傾向にあります。

生涯賃貸派のメリットは、所得水準の変化や家族構成の変化に応じて、

ちょうどいい広さや家賃の物件に住み替え続けることできます。

年収がダウンしたときに遠くの物件や狭い物件に引っ越し、倹約することも可能です。

迷惑な隣人が現れたとき、引っ越ししてトラブルを解消することもできます。

しかし、生涯賃貸派にもデメリットもあります。バラ色の老後に向けて不安が残ることです。

「老後の家賃は国も会社も補助してくれない」わけですから、老後の家賃分を確保する必要があるわけです。

ひとまず老後を20年と仮定し、毎月6万円の部屋に暮らすとします。

家賃は年間72万円、20年では1440万円必要です。経費も加味しても1500万円突破は確実です。

老後資金で家賃だけでもこんなにかかる計算です。また長生きするリスクもあります。

持ち家なら古くても何とか住み続けることができますが、賃貸は長生きするほど多くの家賃が必要です。

「一生賃貸でいたい」と希望するなら、かなりの経済的準備が必要だと分かりました。

今後も現役世代の若手の生涯賃貸派は増えていくと思われます。

そのライフスタイルを年金生活でどう維持するかは大きなテーマです。

準備が十分でないが老後も無理なく暮らしたいのであれば「定年後は狭い部屋、安い部屋を選んで移る」

という方法が残されています。

しかし、できれば諦めや妥協ではなく納得のうえ、老後の「ついのすみか」を確保したいものです。

⇒若い世代のみなさま、あっという間に時間は過ぎます。自分たちの暮らし方、生涯のプランニングを

もう一度考える時期がきたと思います。

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中山 修
(なかやま おさむ)
代表取締役 中山 修
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千癒の家(株)わいけい住宅代表の中山です。 家は人生で一番長く家族といる空間です。
ご家庭の暮らしがあり、そして上質でより豊かな『暮らしを楽しむ』家には本物の住宅環境がなくてはなりません。個性ある暮らし方にマッチした健康快適環境設計をすることでご家族皆様が『暮らしを楽しみ実用的な快適な』家が実現するのです。プロの設計と匠の技で、手間ひまを惜しまずお客さまにお届けします。

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